浅瀬からこんにちは

沼って言える程でもない みたものきいたものの 記し場所。

テニミュ3rdシーズン 青学vs氷帝 その1 三浦宏規くんのこと中心

「はあっ?!」声が出た。3rdシーズンの青学vs氷帝が発表された時のこと。「青学8代目、卒業」の文字。8代目卒業しちゃうのかよ。早いよ。って思わずカレンダーを確認した。不動峰のお披露目から2年が経とうとしていた。そっか。もう2年か。

横アリやたまアリみたいな大舞台のドリライで卒業させてあげたかったなあ。でも本公演でできるだけしっかり見送らなくては。と気持ちを新たにしたところで氷帝キャストの名前を見て、腰をぬかした。

跡部景吾 : 三浦宏規

宏規くん。昨年5月の恋するブロードウェイvol.4で知って以来、若手俳優の中でも完全に特別視していた存在。熊川哲也に憧れて5歳で始めたバレエの実力は、数々のバレコンに出場・上位入賞という経歴からも明かだけど、実際に生で拝見して、彼の魅力はコンクールの結果で測れるものではないと感じていた。恋ブロの直前に拝見した日本を代表するバレエ団の公演、その公演の男性プリンシパルの踊りより、宏規くんの踊りの方が華があると感じたから。私はバレエの経験はあるけれど専門家ではないし、詳しく語れるほど他のバレリーナの踊りを知っているわけではない。けれど、宏規くんの踊りには、その年齢からは想像もつかない深みと、また希有なスタイリッシュさ華やかさを感じた。

やばい。宏規くんが来てしまった。見ておかなくては。今、見ておかなくては。8代目の卒業と三浦跡部を!取れる限りのチケットを用意した。

 かくして拝見した宏規くんの跡部はとにもかくにも「跡部」だった。高い期待値を完全に上回る出来でそこに跡部が居た。ダンス以外の歌・演技も大幅にレベルアップ、my初日の公演3日目にはほぼ完璧に出来上がっていた。ということは初日にはもう出来ていたってことだよ。なんという17歳。

体格は大きくはないものの、跡部というキャラに持っていて欲しい「気品」があふれ出す佇まい。氷帝のレギュラー陣を従えて青学に向かう姿は若い王の威厳を纏って神々しい。

2年間経験を積み重ねた青学に劣らない、一流の中学生テニスプレイヤー跡部景吾がそこにいた。


【ダイジェスト映像】ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs氷帝


1年前「もうすぐ17歳」と「早く王様になりたい」をはにかみながら歌っていた男の子。でもステージ上をグランジュッテアントゥールナンで飛び回る姿は既に若い頃のてっちゃんだしビリー・エリオットだしていうかマシュー・ボーンかな?!って美しさだったことを、氷帝校歌で舞う彼を見ながら思い出していた。「跡部のバリエーション」って男子の新作バリになってもいいんじゃないのかとか、テニミュと関係ないことまで思い出すほどの美しさと力強さ。跡部が実力のあるテニスプレイヤーである設定を肉体言語で表現する役者がテニミュに現れたこと。喜びで腕がなる上島先生のお姿が見えるような高い難易度の振り付け、それを完璧な美しさで魅せる宏規くんは、すっかり一人前のプロダンサーであった。

 テニミュをくさしているわけではないのをお断りしておくが、ミュキャスに選ばれる子は基本的に皆まだ素人だ。歌が上手い、アクロバットが得意、という特技を持つ子もいるけれど、お金を取れるレベルの特技を持つ素人などそうそういない。そんな子たちが特技も自分も伸ばしていく様を見守ることができるのもテニミュの魅力。なのだけれど、宏規くんのダンスに関しては既にお金を取れるレベル。プロである。であるからして、今公演は「いいものを観た」という満足度が、いつものテニミュ+αだった。本っ当にテニミュはいつも間違いなく楽しい。しかし今回はいつもの楽しさに「レベルの高い芸術を観た」という満足感が加わってしまって大変だった。またその芸術が、きちんとテニミュの文法に沿って、キャラを全うしたものだったからもうたまらない。6000円の価値#とはと頭をはたかれ続けたようなこの夏。

2ヶ月間、48公演を更に成長を重ねながら駆け抜けた三浦跡部。大千秋楽ではアクシデントを気迫のこもったパフォーマンスで乗り越え、挨拶で感極まった姿でようやく、目の前のアーティストが17歳であることを思い起こさせられた。本当は表情豊かに笑ったり泣いたりする子だろうに、2ヶ月間「三浦宏規」より「跡部景吾」として\ドヤアアア/なキメ顔メインで過ごしてくれた。本当にありがとう、お疲れ様でしたと言いたい。17歳の跡部景吾はきっと伝説になる。

贈り物を受け取ってばかりで申し訳ないので、彼自身のカメラロールには、氷帝や青学8代目や山吹と写した笑顔の写真が沢山残っている夏であればいいな、と願う。

新・幕末純情伝 雑な感想

7/24 17:00開演 梅田芸術劇場

つか作品を生で観るのは初めて。岡村さん演出作品も初めて。映画の幕末純情伝は中学生の時観た。あまり覚えていない。
観劇中からそもそも沖田総司新撰組の名でなければならない理由が見つからなくて頭が混乱した。

  • 男の集団に紅一点女子
  • 女子、とても仕事ができる
  • しかし伝染る病気を患っている
  • みんなには内緒だけど(?)集団でも偉い方の人とデキてる
  • みんなには内緒だけど実はお姫様
  • 集団と彼ぴっぴと楽しく暮らしていたけれど外部のエキセントリックメンにアグレッシブに口説かれて最初は嫌だったけど次第に惹かれ始めるよ!心が揺れるよ!
  • そんなこんなしてる内に仲間と仲間割れしたりするよ!
  • 彼ぴっぴが嫉妬してめんどくさくなってくるよ!
  • そして…

まとめ方が雑だけど基本こんな感じ。上手に生かすことができれば幕末じゃなくても現代でも外国でもどこでもいいように思えた。何故幕末になったのか。教えて欲しい…メジャーな幕末の志士のイメージに乗っかりたかっただけじゃないかと。おれの考えた幕末メンはひと味違うぜって言いたかっただけじゃないのか、と!

なぜこんなに引っかかるかというと私は幕末の歴女(すっかり聞かなくなりましたねこの言葉も)だからだ。土方歳三の写真を生徒手帳に挟んで高校へ通っていた女だからだ。そして劇中での「新撰組」の扱いが、大変にゴミだったからだ。

だからどんなに下品に見えて高尚な台詞回しも、連発される下ネタも、パワフルな演出も、感動的なエンディングも、頭に入ってきづらかった。


別に他人の歴史解釈や創作同人誌にケチをつけようとは思わないけれど、好きだった新選組のメンバーがこんなどうしようもないキャラとして使われているのは、私の中に居る子供の私が許せなかった。地雷を踏み抜かれた。すいません。作品の質とは全く関係のない突っかかりで申し訳ない。

 

話とかおじさんの考える上手いこと言ってるつもりでうんこちんこレベルの下ネタとか浪花節はまるっきり受け付けなかったんですが、役者陣の演技がとても熱かった。こんなに、「好みと真逆だけど、純粋に演技を見せてもらうためにチケットを足したい」と思う作品も珍しい。はい、最終的にはもう一回くらい観たくなってました。面倒くさくてすいません。話と台詞の内容は苦手だけど演技は観たい、なにこれ、しんどい。
結局一度きりの観劇になったのですが。

 

キャスト別感想

沖田総司役 松井玲奈さん

とっても華奢!全てのパーツが小さい。なのに舞台に立つ姿にはこちらを圧倒するような力強さがある。やはりメジャーなアイドルグループのセンターで長年鍛えられた人は違うと感じました。発声や殺陣はまだまだ伸びる余地がありそう。だけど技術では補えない、一人きりで舞台全体を輝かせる力を持っている彼女。とても魅力的でした。今後の女優活動も楽しみです。

坂本龍馬役 石田明さん

芸人さんって演技が間違いないイメージがあって、キャスティングを見た時から楽しみでした。そして期待を裏切らないどころか1枚も2枚も3枚も上にきた石田。エロくてださくて、そしてめちゃくちゃかっこいい龍馬でした。もう最高!

桂小五郎役 味方良介

春の「グランドホテル」ではおそらく、だいぶ、過酷な現場を経験したらしく、ラストの大阪大千秋楽では今までと比べものにならないくらい伸びた姿を見せてくれていたので、今回とても楽しみでした。そして桂は、このくらいかな?って勝手に予想してたより10倍くらい良かった。確かに滑舌の悪さとか客いじりの下手さとか走っちゃう台詞とかは健在の弱点なんですが、目を引きつけるよい表情をするようになってきた!そして感情のこもった難しい台詞を客席まで届けられるようになってきた。
そしてそして、上演通して大変、美しかったです…。変な色の衣装でも美しかったし、ルックスの良さを最大限に生かした燕尾服姿は美人すぎて腰を抜かしました…。
今年の恵まれた環境を生かして、まだまだステップアップしていくのが楽しみです!

2016年観たもの

1/1 テニミュ山吹公演
1/3 テニミュ山吹公演
1/9 テニミュ山吹公演
1/17 ミュージカル薄桜鬼 新選組奇譚
1/23 北翔海莉Dramatic Revue「LOVE & DREAM」

2/7 PONNKOTSU-BARON project 第二弾「回転する夜」
2/27 宝塚雪組公演 浪漫活劇「るろうに剣心

3/20 学蘭歌劇「帝一の國」-血戦のラストダンス-

4/9 テニミュ聖ルドルフ公演DVD発売記念イベント
4/27 ミュージカル「グランドホテル」green

5/7 ミュージカル「グランドホテル」green
  ミュージカル「グランドホテル」red
5/8 ミュージカル「グランドホテル」green
5/14 ミュージカルテニスの王子様 Dream Live 2016 大阪公演
5/15 ミュージカルテニスの王子様 Dream Live 2016 大阪公演
5/21 花組公演「Me and My Girl」役代わりAパターン
5/22 ミュージカルテニスの王子様 Dream Live 2016 横浜公演


6/3 ミュージカル「1789-バスティーユの恋人たち-」
6/5 花組公演「Me and My Girl」役代わりBパターン

7/10 少年社中×東映 舞台プロジェクト「パラノイア★サーカス」ATつき上映会
7/17 テニミュ氷帝公演
7/23 ママと僕たち3-たたかえ!泣き虫BABYS-
7/23 新・幕末純情伝
7/24 ママと僕たち3-たたかえ!泣き虫BABYS-

  (7/25追記)

 

今年はここまで観た舞台どれも好きでした。

山吹公演は手塚役・財木琢磨くんのお歌が驚くほど良くなっていて…!攻めろ、強くなれを聞くためにチケットが増えました。公演自体も明るくて楽しかった。
薄ミュもよかったな~!松田岳くんの土方さん、動きがキレッキレでかなり好みでした。あと荒牧くんね。マッキーの殺陣ほんっっと美しくて見惚れました。
LOVE & DREAMはコンサート。1部はディズニー、2部は宝塚の名曲をたっぷり。北翔さんと妃海風ちゃんはとってもお歌の上手いコンビで素敵!大好き!…と思っていたらお二方とも退団が発表されてしまって寂しい~~~!!(´;ω;`)

ストレートプレイ初心者の私にもぐさぐさ刺さった「回転する夜」、帝一の國の最終章を経て、いよいよグランドホテルチェックイン週間を過ごしております。
次は5/7。見終わったら感想をまとめたいです。

とりあえず今の私に言えることは、関西のミュージカル好きはグランドホテルを見ておかないと損をしますよ…!ということです。素晴らしい作品に出会ってしまって幸せ!